研究ツール紹介

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分析機器

連続フロー型&拡散導入型安定同位体質量分析システム(通称:3Gマス) 

安定同位体用気体質量分析計 Finnigan MAT252
(オリジナル構成のMEMCO(8)コレクターを装備)
キャピラリーガスクロマトグラフHP6890
燃焼インターフェイス Finnigan Combustion III


2000年に導入された連続フロー型&拡散導入型兼用の高感度(10kV)型同位体比測定用気体質量分析システム。帳簿上は四回、実際は三回の移設を経てはいるが、名古屋大学環境共用館3階で元気に稼働中。連続フローモードで、気体および液体試料中の以下の各項目を、0.1から0.5パーミル程度の精度で定量する。

CH4 to n-C5H12: 13C/12C
CO : 13C/12C & 18O/16O
N2O & NO3-: 15N/14N & 18O/17O/16O
CO2 & CaCO3: 13C/12C & 18O/17O/16O
O2 : 18O/17O/16O
N2 : 15N/14N
CH3Cl : 37Cl/35Cl
SF6 : 34S/33S/32S

また拡散導入モード(デュアルインレットモード)にも対応しており、以下の項目を、per megレベルで高精度定量する。

O2 : 18O/17O/16O

生物地球化学グループのフラッグシップであると同時に、日本の安定同位体比測定用気体質量分析計のフラッグシップを自認している(あくまで自認)。


 

連続フロー型安定同位体質量分析システム(通称:デルタファイブ) 

安定同位体用気体質量分析計 Finnigan DELTA V
キャピラリーガスクロマトグラフ TraceGC ULTRA
燃焼インターフェイス Finnigan GC-C/TC III


2007年1月に導入された3kV型連続フロー型専用質量分析システム。二回の移設を経て、現在は名古屋大学環境共用館3階の3Gマスの隣で、元気に稼働中。連続フローモードで、気体および液体試料中の以下の各項目を、0.3から2パーミル程度の精度で定量する。

CH4 : D/H
H2
: D/H
O2 : 18O/17O/16O

 

連続フロー型&拡散導入型安定同位体質量分析システム(通称:ハンダマス)

安定同位体用気体質量分析計 Finnigan MAT252
(オリジナル構成のMEMCO(8)コレクターを装備予定)
キャピラリーガスクロマトグラフ HP5890 S2
燃焼インターフェイス Finnigan GC-Comb ion interface


1995年に、名古屋大学大気水圏科学研究所(当時)の水圏物質循環講座(半田研究室)に導入された、連続フロー&拡散導入兼用の同位体比測定用気体質量分析システム。3Gマスと同じ高感度(10kV)型で外見もそっくりだが、3Gマスが後期型であるのに対して、ハンダマスは初期型で、真空計や直流電源等の仕様は大きく異なる。導入当時は国内初の高感度(10kV)タイプの連続フロー型質量分析計であり、PD時代の角皆も使用しに来ていた。
管理教員の転出に伴って約10年間休止していたが、2012年に大手術を経て復活し、名古屋大学環境共用館3階のデルタファイブの隣で元気に稼働中。連続フローモードの前処理系としてAMEXsを接続し、気体および液体試料中のCH4&N2O専用機として、以下の各項目を、0.1から0.2パーミル程度の精度で自動定量している。

CH4 to n-C3H8: 13C/12C
N2O : 15N/14N & 18O/16O

拡散導入(デュアルインレット)モードにも対応しているが、15年前に小川(大河内)奈々子博士(現在JAMSTEC)が使用してから、試料測定の実績は無い。


 

水同位体アナライザー Picarro L2120-i

水同位体比アナライザー Picarro L2120-i
同上用蒸発器 Picarro High-Precision Vaporizer
オートサンプラー HTC Autosampler


2011年に導入されたキャビティリングダウン分光型のH2O専用の同位体比分析システム。H2Oの同位体比(D/H & 18O/16O)は、質量分析計で測定していた時は面倒な測定項目の代名詞だったが、これを用いると、待っているだけで同時に高精度定量(精度0.5‰ & 0.1‰)出来る。有り難い反面、少し寂しい。

H2O : D/H
H2O : 18O/16O

液体試料はもちろん、水蒸気試料も測定出来る。

 


 

水同位体アナライザー Picarro L2140-i

水同位体比アナライザー Picarro L2140-i
同上用蒸発器 Picarro Vaporizer A0211
オートサンプラー Picarro Autosampler A0325


2014年に導入されたキャビティリングダウン分光型のH2O専用同位体比分析システム。D/H比や18O/16O比に加えて、ついに17O/16O比まで分光で定量可能になった。

H2O : D/H
H2O : 18O/16O, 17O/16O

 


 

オートアナライザー BLTec QuAAtro39

海水試料中の栄養塩濃度定量用のオートアナライザー。海水中の硝酸、亜硝酸、アンモニア、リン酸、シリカの各濃度を自動定量する。同位体比は測定出来るのに、濃度が測定出来ないという10年来のこの研究室の矛盾を解消するため、2017年に導入。


 


 

全有機体炭素計 Shimadzu TOC-VC

乾式酸化法+NDIR検出で海水・陸水試料中の溶存有機物量(Dissolved Organic Carbon)を定量する。連続フロー型同位体質量分析システムとオンラインでつないで、13C/12C比を同時定量していた時代もあったが、今は解消されている。

 


 

半透膜導入質量分析型溶存気体定量分析システム MIMS

簡易・高精度で海水中の溶存気体組成定量を実現する分析システム。

 


 

イオンクロマトグラフ Shimadzu Prominence HIC-SP

前任のイオンクロマトグラフ(Yokokawa IC500)が、部品の破損と製造メーカーの撤退で再起不能に陥ったため、2011年に中古で購入した最新式のイオンクロマトグラフ。 オートサンプラーを装備しており、水試料中の硝酸イオンや、塩化物イオン、硫酸イオンなどの陰イオン濃度が、自動定量出来る。陽イオン濃度定量用にも使える(はずだが、使っていない)。

 


 

FID/PDD検出器キャピラリーガスクロマトグラフ Shimadzu GC-2010

 

 


 

TCD検出器キャピラリーガスクロマトグラフ Agilent 6850

 

 


 

自動滴定装置 東亜DKK AUT-501

 


 

クロロフィル測定装置 Terner Designs社製Trilogy

FID/TCD検出器パックドカラムガスクロマトグラフ Shimadzu GC-14B

非分散赤外分光二酸化炭素計  LI-COR LI-850

 

引退済み分析機器

観測機器

■保圧型海底湧水採取装置
WHATS(1号機)
■保圧型海底湧水採取装置
WHATS II(2号機)
■海底湧水精密温度計
(特注)
■時系列式海底湧水
採取装置(特注)
■多連式油圧型間
隙水採取装置(特注&自作)
■凍結乾燥機
東京理化 FDU-1000
■高速応答DOセンサー搭載メモリーCTD RINKO-Profiler

分析ライン(■ライン名称/略称/作成者)

■溶存ガス抽出精製濃縮
ライン/抽出ライン/角皆
■ガス試料濃縮ライン
/大気ライン/角皆
■連続フロー分析用ガス精製・
導入ライン/プレコン/角皆
■メタン燃焼ライン
/カーン/中川
■水・二酸化炭素回収ライン
/オリバー/中川
■ガスクロ分析用試料導入
ライン/ペティート/小松
■船上真空抽出ライン
/中川・角皆
■WHATS用船上真空抽出ライン
/角皆

■自動型連続フロー分析用/ガス精製・導入ライン/川口ライン/川口・角皆

■分取ガスクロ用真空ライン/ぶんぶん丸/角皆・中川・工藤・今野

 

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