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名  前:中川書子(Fumiko Nakagawa)

生年月日:1971年2月13日

専門分野:同位体地球化学 環境化学

所属学会:日本地球化学会  日本海洋学会  大気化学学会 
     American Geophysical Union



  私達の暮らす地球の表層環境は、地球の大部 分を占める固体地球と異なり、主に、水素、炭素、窒素、酸素、硫黄、塩素といった軽元素、いわゆる“揮発性元素”から成り、その化合物が、空や海、陸域表 層部を構成します。これらは一カ所に留まっている訳ではなく、姿形を変えながら地球表層環境を循環しています。これは「物質循環」と呼ばれていますが、こ の過程で軽元素は、二酸化炭素やメタンといった温室効果気体に姿を変えて大気圏にいる間は地球を温め、逆に有機物や鉱物に姿を変えて地圏にいる間は、地球 を寒冷化させます。その循環の駆動力の多くは生命活動によるものですが、特に、近年の人間活動が地球表層環境の物質循環に与える影響力は非常に大きなもの になってしまいました。人口や人間の生活レベルを300年前くらいに戻せれば問題は無いのでしょうが、それが出来ないのであれば、地球表層環境における軽 元素の物質循環像を理解し、人間活動が与える物質循環の変化に対し、地球環境がどの程度受け止められるのかを評価しながら、その範囲で生きる道を探ってい く必要があります。

  地球環境の変動・変化は、地球上の物質循環の変化と密接に つながっており、現在の地球環境問題を考える上で、地球表層環境における「物質循環」の定量的理解は必須の課題です。地球上の物質循環像を明らかにするに は、多様な手法が考えられますが、私は、炭素・窒素・酸素・水素といった軽元素安定同位体組成の自然界における不均一をトレーサーとして利用することで、 これを解明する研究を行っています。特に、温室効果気体である二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素や、大気中の光化学反応を通じて温室効果や寒冷化に間接的に 関与する一酸化炭素、非メタン炭化水素類、酸性雨や富栄養化に関与する窒素酸化物といった揮発性成分について、それらの安定同位体組成の定量法の開発と活 用に力を注いでおります。




学  歴

1986〜1989年
1990〜1994年
1994〜1996年
1998〜2001年
栃木県立 宇都宮女子高等学校
富山大学 理学部 
地球科学科(1993年4月から生物圏環境科学科
名古屋大学 大学院 理学研究科 
大気水圏科学専攻 修士課程
東京工業大学 大学院 総合理工学研究科 
環境理工学創造専攻 博士課程

学  位
博士(理学)

博士論文
メタン及び一酸化炭素の同位体組成に関する地球化学的研究




職  歴

1996〜1998年
2001〜2002年
2002〜2003年
2003〜2007年
2007〜2014年
2014年〜現在
株式会社 東海分析化学研究所
科学技術振興事業団 戦略的基礎研究 研究員(PD)
北海道大学 大学院 理学研究科 
地球惑星科学専攻 学振PD
北海道大学 大学院 理学研究科 
地球惑星科学専攻 助手
北海道大学 大学院 理学院 
自然史科学専攻 助教
名古屋大学 大学院 環境学研究科 地球環境科学専攻 准教授




受 賞 歴


2004年 地球化学研究協会 奨励賞 「大気水圏における微量気体成分の同位体化学」

2001年 日本質量分析学会同位体比部会 ベストポスター賞

2015年 地球惑星科学連合大会, 生物地球化学セッション ポスター賞




担当講義

名古屋大学 地球科学基礎1:学部1年生
フィールドセミナー2:学部3年生

物質循環科学2:大学院

神戸大学 地球環境科学特別講義:学部3年生

中部大学 基礎地学:学部1年生




担当講義(過去)

北海道大学 全学教育
地球惑星科学1 (学部1年対象) [2007-2013]
自然科学実験 (学部1年(理系)対象) [2003-2012]
基礎自然科学実験 (学部1年(文系)対象) [
2004-2006]

■理学部共通教育
現代地球惑星科学概論1(学部2年対象) [2012-2013]

■理学部地球惑星科学科専門教育
地球惑星科学セミナー (学部2年対象) [
2012]
地球惑星基礎化学演習 (学部2年対象) [
2004]
地球惑星科学実習 (学部3年対象) [2003-2013]
地球惑星科学実験3 (学部3年対象) 
[2003-2013]
地球惑星科学セミナー (学部3年対象) [2011]
地球惑星科学研究1,2 (学部4年対象) [2003-2013]
地球惑星科学文献講読1,2 (学部4年対象) [2003-2013]

■北海道大学(大学院教育)
新自然史科学2 (修士課程対象) 
[2004-2006]
自然史科学特別研究 (修士課程対象)[2003-2013]
自然史科学論文講読 (修士課程対象)[2003-2013]



外部資金獲得実績

19) 平成27年度-(継続中) 科研費(基盤B・一般)(代表)
「同位体を指標に用いた大気中ガス状亜硝酸の起源推定」
1
8) 平成27年度-(継続中) 科研費(萌芽)(代表)
「陸水の三酸素同位体比の時空間変動:新指標で切り拓く新しい水循環像」
17) 平成26年度-(継続中) 科研費(萌芽)(分担)
「安定同位体を用いた湖沼一次生産の新計測法開発と藻類生態解析への展開」
16) 平成25年度-(継続中) 科研費(基盤B・一般)(分担)
「水質障害原因藻類の生活環と湖内循環過程の生化学的マーカーを活用した解析手法の構築」
15) 平成25-26年度    科研費(萌芽)(代表)
「森林植物中の天然同位体トレーサーを用いた窒素同化過程の新解析法の開発」
14) 平成24-26年度  科研費(基盤B・海外)(分担)
「熱帯氷河とその流出水が形成する水質・生態環境とそれに対する気候変動の影響評価」
13) 平成23-24年度 環境省地球環境研究総合推進費 地球環境研究革新型研究課題(分担)
海洋からの硫化ジメチルおよび関連有機化合物のフラックス実計測とガス交換係数の評価」
12) 平成22-23年度 科研費(若手B代表
微小画分の窒素固定速度定量−海洋窒素ミッシングソースを求めて−」
11) 平成19-21年度 科研費(基盤B・一般)(分担) 
沿岸海底湧水系の淡水・熱輸送とその深層循環への影響-日本海モデル」   
10) 平成19-21年度 科研費(若手B代表
窒素・三酸素同位体組成を用いた日本国内および周辺域の水環境中の硝酸の起源解明」
9) 平成18-19年度 環境省地球環境研究総合推進費 地球環境研究革新型研究課題(分担)
同位体組成を指標に用いた硝酸の高精度起源推定法開発」   
8) 平成18年度 北海道大学重点配分経費(分担)
海洋環境へのインパクト実験実現のための予備研究:
 海水中の微量金属元素が地球環境に及ぼす効果」

7) 平成18-22年度 科研費特定領域研究「海洋表層・大気下層間の物質循環リンケージ」計画研究(分担)
海洋表層における生物起源微量気体の生成・分解過程とその気候変化への応答」
6) 平成17-18年度 日本学術振興会二国間交流事業ロシアとの共同研究(分担)
サハリンおよび南プリモーリエ州周辺に湧出するメタンおよび軽炭化水素類の起源」
5) 平成17-18年度 公益信託林女性自然科学者研究助成基金(代表)
3つの酸素同位体組成を指標に用いた環境水中の硝酸の起源解明」
4) 平成17年度 財団法人クリタ水・環境科学振興財団研究助成(代表
炭素安定同位体比を用いた海洋亜表層におけるメタン極大層の要因解明」
3) 平成16-17年度 科研費(若手B代表
安定同位体比を用いた海洋における一酸化炭素及び軽炭化水素類の挙動解析」
2) 平成14-16年度 新エネルギー・産業技術総合開発機構、産業技術研究助成事業(分担)
レーザーと半透膜を組み合わせた現場型海水溶存メタン計の開発」
1) 平成14年度 特別研究員奨励費代表
安定同位体比による海洋における一酸化炭素の挙動および大気放出フラックスの解明」




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